襖から、ロマンス。

3度の飯よりロマンス小説が好きなんです。

ツンデレっていう至宝【純白の朝はきらめいて】

レオが…

 

レオっていったら、西武ライオ○ズの白い人形ではなく。

 

リサ・クレイパスのハサウェイ家シリーズ、長男でラムゼイ子爵、レオ・ハサウェイのことなんですけど、もちろん。

 

もはや世の中の唯一無二の『レオ』とも言っていいくらいの、そのレオに、特許を与えてもいいくらいのレオな訳ですよ。

 

 

レオがとにかく最高すぎて。ツンデレすぎて。

ツンツンデレデレすぎて…
ヨダレを止められないまま気づいたら終了していた。そんな作品でした。


以下は、

毎度おなじみ、ハサウェイ家シリーズの4作目についての感想です。

 

私的得点:96点(とにかく、レオが好きなんです)

純白の朝はきらめいて (ライムブックス)

純白の朝はきらめいて (ライムブックス)

 

 

私はA型でありながら、A型とは思えぬ全体的に信じられない人間のためシリーズ全部読んだのにも関わらず一番好きな4作目から思い出して感想を書くという、おきて破りを発動しておりますが無視してください。(1作目と2作目がねぶっちゃけそんな…自分的にアレなんで…リサクレ当たり外れがあるよ)

 

そのうち前作についても記憶が消失しないうちに書きたいと思います。※読んだのが数年前なので、正直もう消失しているという噂もあります。

 

長男でラムゼイ子爵であり、ハサウェイ家の最終兵器レオ・ハサウェイと、
妹たちの厳格な家庭教師であり、一見オールドミス風のミス・マークスことキャサリン・マークス(キャット)は犬猿の仲でありました。

 

犬猿の仲…

 

つまり顔を合わせる度にイガミ合います。

もうこの時点でロマンスが走り出す予感しかしません。わくわく。

 

ちょっ、ミス・マークス(ヒロイン)…あんた、雇い主に向かって「この場から消えて!」ってなんつーことを…ここ一応レオ(子爵)の家だし。

 

いやいや、レオも幾らなんでも「やせっぽちで、蛾みたいな髪の色」だなんて酷いなんてもんじゃないぜ…キャットちゃん実は若いのに、、、

 

と見てるこちらが震えてしまうほどシリーズを通して喧嘩ばかりしていた二人。

まあ、それもこれもフラグだったんですけどね。

 

本作へ向けての伏線です。

 

このハサウェイシリーズは1から3作目までが、今作のヒーロー・レオの妹たちのロマンスでした。その間も、レオとキャットはちょろちょろと登場しています。

 

当然ですよね。


だってロマンス小説だし、リサクレだし。

※リサクレはロマンス界の巨匠、作者リサクレイパスのこと。

 

長期に渡るフラグですよ。

のばしに延ばしたフラグの結果がこの4作目だったのです。

 

3作目では「何かあった風」の二人がチョロリと描かれていて、

私などは「え?この二人…とうとう接触しちゃったのだろうか…」と悶々としておりましたが、待ちに待った4作目で炸裂。

 

大接触。

レオ炸裂。

ホント、ごちそうさまでした。

 

なにがよかったって、

 

シリーズを通して妹たちに迷惑をかけまくって、カス男だった長男レオが、いい方に変わっていく様子なのですが、続けて見てると本当に感動しますよ。

 

1作目(カス)→2作目(やっと人間らしく)→3作目(頼れる兄)→4作目(満を持してロマンスの鬼に)

 

谷底に突き落とされた子ライオンが、崖を這いあがりこんなに立派なライオンキングに(泣)っていう親心です。レオだけに。

 

1作目のレオは、愛する婚約者を亡くしたショックから立ち直ることができず、薬に溺れ、放蕩の限りを尽くし家族に迷惑をかけ、なんというか…そうだな、さっきも言ったけど、そうだな…一言で言うと…

 

カス

 

 

そのもの。

 

というかカスでしかないというか「もう、この人消えればいいのにカスだし」と思ってしまうほどの、ヒーローにはなりえない堕落っぷりでした。

 

ロマンス小説のヒーローは殆どが『始まりはいつも、カス』何ですが、それにしたって、お前いい加減にしろや。ってのがレオでした。

 

そんな、レオも2作目では、完全に立ち直るとまではいかないまでも、若干マシに。

 

3作目では、3女ポピーとラトリッジホテルの経営者でミス・マークスの義母兄ハリー夫妻の、関係修復に大いに力を貸す頼れるお兄ちゃんに変貌しました。

 

そして、待ってました!!

 

自身がヒーローの今作では、シニカルなもの言いと好きな子をいじめちゃうけど、俺様が守ってやるぜ!!っていうツンツンっぷりはそのままに、ミス・マークスへの重すぎる愛情を炸裂させ、色んな意味で攻めまくるのです。

 

嗚呼、重い。そして、素敵!!


あの、カス男がこんなにいい男になるなんて…と、大感動ですよ。泣

レオこそ、ロマンス小説のヒーローになるために生まれた男。


前半は犬猿の仲だった二人の関係がだんだん変化していく様子を描いています。
キャットを手に入れる決意をしてからは、押しに押しまくるレオ。

 

そんな強引な手法に、あれよあれよと、流れ流されるミス・マークス。

 

愛する婚約者の死を目の当たりにし、ボロボロのボロ雑巾のようになった経験を持つレオは、『愛・激重タイプ』であると自ら自覚しており、もう人を愛さないぞ!のめり込みすぎて大変なことになるから、と心に決めています。

 

一方のミス・マークス…ことキャサリンは、幼いころから大人に強烈に裏切られ、誰からも愛された経験がないことから、男を拒絶し恐れているんですよね~。もう、これがまたキャサリンの境遇ってやつが、強烈というか…そりゃそうなるわ。って感じなんですが、それは後ほど。


今まで二人がことある毎に反発していたのも、全てはお互いが思いっきり意識しあってただけなんですよ。

 

これ以上近付くと好きになっちゃう(ていうか、もはや好き)。

 

喧嘩していたのもすべては、気になって気になって仕方がない、反発しあってないと我慢できない!!という理由からなのですよね。

 

まずね。

 

3作目でキャサリンが、実は金髪を茶色に染めていて、美貌を隠してオールドミスの振りをしていた!!なんでや!?という事実が判明するんです。

 

キャサリンが元から気になって仕方がなかったレオが「変装しているなんて怪しいヤツめ!ヒミツヲオレ様が必ずアバイテヤル!!」と、攻めの口実を発見して(?)拒絶するキャサリンを尋問します。

 

これが二人の急接近のきっかけになるんです。

 

急接近してからは、もうあれよ、あれよ、と『レオ・止まらない』状態に陥るんですが、もちろん簡単にことが進む訳はなく…

 

ハサウェイ一家がどんなに貴族っぽくない一家であったとしても、一応貴族ですから、爵位継承時の約束事は守らないわけにはいかないという大問題が浮上します。

 

その決まりってやつが、ラムゼイ子爵は、あと1年以内に結婚し跡取りを授からなければ、屋敷を没収されるということ。フラグでかすぎなやつです!こりゃ、急がな。

 

キャサリンと気まずい状態の上、元々結婚する気などさらさらないレオは、屋敷(我が家)を没収を避けるためしぶしぶ結婚適齢期のレディを招いた舞踏会を開くことになるのでした。

 

そこで大好きなキャサリンが逃げ続けていた過去と向き合い辛い思いをすることになるとも知らず…


後半は、辛すぎる過去を持ち、心に高い壁を築く難攻不落のキャサリンと、そんな怯えるキャサリンを全力で落としにかかるレオの攻防です。

 

認めてからが早いのですが、レオは最初からキャサリンしか見えていないんですよ。

 

守る気満々。


俺に全部さらけ出してくれ!頼ってくれ!!守らせてくれええええええ!!

 

という激重っぷり、もう誰も愛さない。とか言って最初からキャサリンが好きで好きで、離す気なんて毛頭ないわけです。


でも、キャサリンは過去があまりにもね…酷いんで。涙

 

レオを受け入れることが中々できないんですよ。
好きなのに。

 

あああああああああああああああああ!!カワイソウダナー

 


そんな彼女の心の氷を、重すぎる愛情とシニカルなもの言いで溶かせるかな?ってお話なのです。


結果としては、ロマンスなんで。

 

それはそれは、
ロマンチックで、あっつ~いハッピーフォーエバーを迎えるのですけど。

 

レオが素敵すぎて、わかっていてもフローリングを転がりながら、悶えながら読んでしまいました。


ホント好きだわあ。

 

まずあのポロッと言っちゃった感じの愛の告白が天才的すぎる。

 

ロマンス小説はハッピーエンドが基本なので、当然のようにカップルが最後は結ばれるとわかっていますが、だからこそ愛の告白場面はありきたりなものだと印象に残らないんですけど。

 

レオの愛の告白は流石でした。

 

ウッカリ!!
さすがはツンデレ神。

 

レオ・ハサウェイ万歳!!

 

あと、ドジャー(イタチ)も万歳!

 

First★ロマンス

ロマンス小説というものが、あります。

 

ある時は、少女漫画の上位互換。

また、ある時は、恋に悩む乙女のバイブル。

 そして、またある時は、人生の教科書。

 

それがロマンス小説です。 

 

主に、こちらのブログでご紹介する作品は、翻訳ものロマンス小説になりますが、

ロマンス小説というものは、海外では一定の読者を持つ一つの大きな読者層を持つジャンルなのです。

 

欧米では主婦は全員読んでるレベル。それは言い過ぎですが、スーパーに置いてあったりするんです。

 

でもね、悲しいことに日本では社会的知名度が低く、嫌煙されがちな秘密の領域です。

読書好きという人がいても、「ロマンス小説」が好きと、いきなり発言する人はなかなかいないでしょう。

 

「ロマンス小説って、ハーレクイン?まじか、そんなの読んでんのか」そう言われたくなくて、誰にも言えなかった秘密の趣味、それがロマンス小説。

 

官能小説を超える官能表現もザラ、もはやロマンス小説に慣れてしまうと、多くの人が赤面する過激内容にも無表情になるほど免疫がついてしまう、それがロマンス小説。 

 

エロ漫画?なんだそんなもん。それがロマンス小説。

 

ドS男子?なんだそりゃ、ロマンス小説に出てくるドSがどんなものか確認してから発言しな、笑わせるな!それがロマンス小説。

 

レジに出しにくい、それがロマンス小説。

 

 人と共有しにくい、それがロマンス小説。

 

わたしも今までは、言ってました。

「趣味は読書」→事実

歴史小説が好き」→事実

 

確かに間違えではないけれど、

中身がロマンス小説8割だなんて、正直に言ったらどんな目で見られるか、震えてた。 

 

でもね。

でもさ、ベールを剥がすべき時が来たのかもしれない。

 

「趣味は読書、主にロマンス小説」

歴史小説、っていうかヒストリカルロマンスが好き」

 

これからは、ロマンス小説のこと、全面に出していきたいんです。

本当の自分になるために!!

 

 もっと、日本中にロマンス小説が広がって、自信を持って発表できる。そんな風になってほしい。人前で言いたい。

 

そんな気持ちでブログを開設しました。

 もう、カミングアウト、しちゃおうって。

 

恥かしがっている場合ではないんですよ、もう。

ロマンス小説読みは、そろそろ立ち上がらなければいけないんです。

 

どんどん前に出していかなくちゃ。

毎日黙々と読んでるだけじゃ、この流れを止められないって。

 

由々しき問題があるじゃないですか。ロマンスレーベルの休刊続出問題。 

ロマンス人口が少ないから、新刊が出ない。シリーズの続きが出ない。

 

この負の連鎖、どこかで止めなきゃ。

 原書で読む以外なくなるなんて、辛いじゃないですか。(というか読めない)

 

 一人でもいい、ロマンスの世界に誰かを引き込みたい。

ちょっとでも需要を高めたい。

 

今後の、日本のロマンス業界のために。

(自分が)ローアシリーズの続きを読むために!!

 

そんな熱い思いで筆をとりました。

 

この一歩は小さいけれど、ロマンス大好きな気持ちがじわじわ広がり、いつかロマンスファンの人口が増えると信じて。

 

きっと、いつの日か、ローアシリーズの続きが読めると信じて。

 

さあ、

 みんなで、ロマンス読もうよ!!